井上 浩一ドクター

アスク井上クリニックは、都内の植毛専門クリニックの院長を務めた井上浩一院長が2014年10月に開院したクリニック。切らない、傷が目立たない、高密度のボリューム感、ダメージレスグラフト採取などを可能にした独自の「i­-SAFE(アイセイフ)」で、さまざまな薄毛のお悩み改善に対応。また、どんなにすばらしい治療・技術であっても現実的ではないほど高額では意味がないと考え、コストパフォーマンスにもこだわっている。それを可能にしているのが、より安全で安定した施術を提供するための研究や技術。お話の端々からは、常に患者さまのことを考えている姿勢が伝わってくる。

 

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独自に開発した「i‐SAFE」なら
メスを使うことなく自毛植毛が可能。
アスク井上クリニックの自毛植毛にはどのような特徴がありますか?
自毛植毛というのは、自身の後頭部から髪の毛を毛穴ごと採取し、気になる部分に植えていく再生医療のひとつです。移植する髪の毛をグラフトと呼びますが、グラフトの採取方法は、後頭部をメスで帯状に切って採取する方法と切らずに採取する方法の大きく2つに分けられます。当院のi-SAFEは切らない方法を進化させた方法と言えます。多くの方が気になることの1つに痛みがあります。i-SAFEでは、手術中の大半は眠っていて、痛みはほとんど無く、手術後も痛み止めが不要な程です。
さらに、メスで切る方法はグラフトを採取した後に縫い縮める必要がありますから、当然傷跡が残ります。一方の切らない方法では傷跡はできないものの、後頭部の採取部位を2、3ミリに刈り上げなければなりません。それは、刈らないで行おうとすれば手間がかかり、難度も上がって、多くは手術の精度が落ちてしまうためです。

しかし、当院の刈り上げない手術「アンシェーブン(i-SAFE)」は品質を落とすことなく髪が長いまま行えるのが特徴です。つまり、それまでの髪型を変えることなく手術できますので、女性でも、また周囲の目が気になる方でも手術を受けやすいと思います。
i-SAFEを開発した経緯を教えてください。

10年ほど前にアメリカでFUE※手術を見た時に、「これは、今後の自毛植毛分野において重要な手術方法になる」と思ったのですが、とても難しい技術であるというデメリットがありました。髪の毛を毛穴からひとつひとつ採取するというのは熟練した技術がないと難しく、アメリカの経験豊富な医師でも髪の毛を切断してしまうことがあるのです。そこで、なんとか実用的な範囲にできないかと考え、すでにあった機械を改良して新しいものを開発しました。それは、以前勤めていたクリニックにいた頃に行ったのですが、さらに一歩進めたものが当院のi-SAFEです。

i-SAFEは一般的なFUEとはどのような違いがあるのでしょうか?
i-SAFEで使用するパンチは、通常のFUEに比べ直径が小さくなっています。しかし、単にパンチの直径を小さくしただけでは、生着に必要となる組織部分を取り残してしまうものです。また、患者さまによって髪の毛の太さに多少の違いがあるため、それに対応できなければなりません。すなわち小さければよいわけではなく、採取したいグラフトごとに適正な直径があるということです。一般的に直径0.85~0.65ミリのものでおよそカバーできますが、当院の最小パンチは直径0.50ミリという驚くべき細さが使用可能で、さらに陰圧を利用したり、パンチの素材や形状を改善したりして、無理なく安定したグラフト採取を可能にしています。

※FUE…メスを使わない植毛で、通常は直径1~1.3mm のパンチを使用してグラフトを採取する方法。
患者さまのために日々考えているのは、
より安全で効果的な治療方法を提供すること。
こちらに来院される患者さまはどのような方が多いのでしょうか?

当院は薄毛全般の治療を行っていますが、どうしても手術を行う病院とのイメージからか、さまざまな治療を試した後で来院される患者さまが多いですね。それは当院に限らないことで、まだまだ自毛植毛の認知度が低く、植毛治療が「他の治療で十分な効果が得られなくなったから行う治療」と思われているからでしょう。薬は手軽ですが、少ないとはいえ副作用はゼロでありません。髪の毛の治療においては長期に渡って毎日使用しますので心配な面もあります。またその効果も数年で少なくなっていきます。それに対して植毛は、手術さえ終えてしまえば副作用もなくまた永続的なものですから、植毛を含めた治療法をトータルで最適なものを考えるようにしていただきたいですね。

さらに植毛というと、まだまだ多くの方がナイロン製の人工毛による植毛をイメージされるようですし、自分の髪を使うことをご存知の方でも「頭を切るんでしょ」とおっしゃいます。しかし、FUEは切ることはありませんし、とくに当院の手術ではダメージなく、傷が目立つこともありませんので、クリニックとしても、それを広く伝えることが重要だと考えています。

これから力を入れたい治療があれば教えてください。
私の中では、自毛植毛においては現在の術式が究極の状態にあり、あとは自分自身がどれだけ熟練していけるかだと考えています。ですから今後の治療ということでは、1つには既存の毛髪を最大限利用できるように細い毛は太くすることです。また毛髪の絶対数を増やすことがもう一つの目標となりますね。今ある育毛剤や発毛剤では難しく、そこで成長因子を使った再生医療を手術に組み合わせて行こうと思っています。
先ほど薬のお話をしましたが、成長因子を用いればより副作用が少なく、効果的な方法が得られると考えています。現時点でも成長因子を用いた治療が随分と行われていますが、より進化させていきたいですね。
さらなる技術向上のためにも、
外科医には「職人気質」が重要。
植毛を専門とされるようなった経緯を教えてください。

元々、もの作りが好きで、綺麗に仕上がるととてもうれしく、その気持ちは医者になって変わらず、医療においても「綺麗に仕上げる」ことを目指し、はじめは美容外科をやっていました。その美容外科の一部門ではなく、植毛を専門にやるきっかけは、15年ほど前に知人から、植毛で日本一を目指しませんかとのお誘いがあり、この日本一という言葉に惹かれて専門とする道を選びました。その頃の植毛は美容外科に比べるとアンダーグラウンドなイメージがあり、正直、最初はとまどいもありました。しかし、やりはじめると結構奥深くて、どんどん楽しくなっていきましたね。自分が一生懸命やればやるだけ患者さまに喜んでいただけるという、レスポンスが非常にリアルな点も自分に向いていると感じました。
ご自身の性格を分析するとどのようなものですか?

完璧主義でしょうか。この性格は、たとえば速さか品質かを迫られる場面では困りものではあります。でも、完璧を目指そうという気持ちは何を行うにも重要なものだと思います。「より完璧になりたい」という気持ちがあるからこそ日々技術が向上するわけです。私自身今でも、昨日よりも今日、去年よりは今年の方が上手になりたいと思っています。

口コミについてのご意見があれば教えてください。

今の時代とても重要なものだと思っています。なにかを食べに行こうと思った時や、なにかを買おうとした時に、やはり口コミを見ますよね。私自身もレビューや口コミは参考になるのでよく利用します。美容医療だけ特別ということはないので、参考にされる方は多いでしょうし、今は必要不可欠だと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
薄毛のお悩みは、なんらかの治療をすればそれなりの結果が必ず出ます。薬や手術など治療方法はいろいろありますが、私は自毛植毛が患者さまの選択肢の1つとなるよう、より敷居の低い手術を提供するために一層の技術向上を図っていきたいと考えています。

また、手術だけでなく、患者さまにどのような治療が最適なのか、どれか1つのジャンルではなく、どれとどれを組み合わせたら最適なのかなど、総合的にみて必要な治療をご提案できますので、まずは一度ご相談いただきたいですね。

 

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